外岩ボルダリングのマナー

現在はボルダリングジムが増えてきて、より手軽に楽しむことができるようになってきました。

ボルダリング人口の増加に伴って、外岩にチャレンジする人も増加傾向にあります。

しかし、その中にはマナーを守れていない方もいて、周囲の方の迷惑となってしまうこともあります。

大抵の岩場は誰かの私有地の中にあり、一部のクライマーの迷惑行為のために、地権者からその場所でのクライミングを禁止されてしまうこともあります。

知らず知らずのうちにマナー違反をしては全国のクライマーの迷惑になりかねないので、登り方よりも先にマナーを知っておきましょう。

岩場は誰かの持ち物である

岩場の大半は私有地や国立公園などです。

クライマーはあくまで「善意」でクライミングをさせてもらっているということを覚えておきましょう。

地元の為にできること

あいさつをする

クライマーはでっかいマットを背負っていて、見慣れない人からすると異様な光景に見えます。

登山する人がみんな挨拶をするように、ボルダリングする時も挨拶をしましょう。

地元でお金を使う

買い物や温泉、ガソリンもどうせなら地元で使いましょう。

クライマーみんなが集まれば大きな経済効果になり、岩場を未来に残すことにつながります。

クライマーに対する地元の方のイメージも良くなります。

イベントに参加する

岩場では時々、クライミングと清掃がセットになったイベントが開催されたりします。

他にも岩場の整備や様々なイベントがあり、地元山岳会などが主催していたりします。

クライマーの保守活動を印象付け、地元の方との交流も持つことができます。

岩場を守るために

岩場は基本的に私有地です。岩場を未来に残すために、自分がされたくないこと岩場ではしないようにしましょう。

無断駐車・迷惑駐車

最も多いトラブルです

自分の家の庭に無断駐車があったら怒りますよね。

きちんと指定された場所に駐車しましょう。

なるべく乗り合わせて岩場まで行くようにして、車の台数を少なくしましょう。

トイレマナー

きちんとトイレでしましょう。

携帯トイレもあります。

事故・怪我

あまりに事故が多いと、その岩場がクライミング禁止になる可能性もあります。

たき火・タバコ

火災になった時、弁償できません。

煙が他のクライマーの迷惑にもなります。

木を切る

普通に犯罪です。

ゴミ

必ず持ち帰りましょう。

車中泊・テント泊

自分の家の庭に他人が泊っていたら嫌ですよね。

クライマーの為にしてはいけないこと

課題を独占する

グループで独占しているのを見かけます。

他のグループが後から来たら場所を分けてあげましょう。

音楽・宴会を始める

音やニオイが集中しているクライマーの迷惑です。

とても非常識で嫌われるので絶対にやめましょう。

オンサイトを妨げる

オンサイトとは、初めて見た課題をヒントなしで一撃することです。
他の人のトライも見てはいけません。

つまり、一つの課題をオンサイトする機会は一生に一度しかなく、それを目指している人もいます。

求められていないのにヒントを言ってはいけません。

チッピングについて

チッピングとは、岩の形を故意に変えることです。

つまり、岩を削って持ちやすくしたり、逆に物足りないからと言って岩を削って持ちにくくしたりする行為の事です。

そもそも、フリークライミングとは自然が偶然生み出した形の岩を、道具なしで自分の手足だけで登るというもの。(安全確保のためのロープ等は別)

チッピングとはこのフリークライミングの原則を無視し、未来のクライマーがそのルートに挑戦する機会を奪う行為です。

また、現在そのルートの完登を目指しているクライマーの情熱を否定する最低の行為となりますので、絶対にしてはいけません。

たまに、クライミング中に風化した岩が欠けることがありますが、これは仕方がないとされています。