数あるクライミングシューズがありますが、個別にみても細かな違いを見ることは難しいです。
今回はスポルティバのクライミングシューズに絞って、写真でその違いを比較していきます。
クライミングシューズの購入を考えている方は参考にしてみてください。
今回比較するクライミングシューズ
パイソンリブート
スクワマ
フューチュラリブート
ソリューションリブート
ソリューションコンプ
以上5種類のシューズを比較していきます。
シューズの幅の違い
まずは、足幅ですがパイソンは他のシューズに比べて細めで、逆にスクワマは最も幅広です。
パイソンリブート | 細め |
スクワマ | 広め |
フューチュラリブート | 普通 |
ソリューションリブート | 普通 |
ソリューションコンプ | 普通 |
ソールの違い
全てのシューズが、ビブラムシリーズの中では最も柔らかいビブラムXSグリップ2を使用していて、スポルティバの他ではスカルパでも多く使用されているため、信頼できるソールです。
ソールはどれも同じソールを使用していますが、ミッドソール(シャンク)と呼ばれるソール内部にある骨格が異なります。
ミッドソール(シャンク)の違い
ミッドソールはソールの種類以上に様々で、内部に仕込まれている為、表面からは判断できません。
しかし、触ってみるとその違いは明らかで、ミッドソールが足の裏を覆うように仕込まれていればソールはカチカチに硬く、つま先部分しかミッドソールが無い物はつま先部分は硬く他の部分は柔らかいです。
カチカチなクライミングシューズの代表はスカルパのインスティンクトVS(オレンジ色のシューズ)で、これは非常に硬く、取り扱いに癖があります。
逆にミッドソールが入っていないシューズは、アンパラレルのレオパードが代表で、ソール自体も非常に柔らかいため履きやすいですが、柔らかすぎるためこれにもコツが必要です。
最新のクライミングシューズに増えてきているのが、ソールがつま先側とかかと側に分かれているタイプで、土踏まずを中心に良く曲がるので柔軟性に優れているのが特徴です。
これに合わせてミッドソールも、前半分にある物と、つま先部分だけにある物の2パターンが主流となりつつあります。
今回、紹介するクライミングシューズも全て前後に分かれているセパレートタイプになっており、シャンクの大きさは以下の様な違いがあります。
パイソン | つま先部分のみ |
スクワマ | つま先部分のみ |
フューチュラリブート | つま先から土踏まずまで |
ソリューションリブート | つま先から土踏まずまで |
ソリューションコンプ | つま先から土踏まずまで |
ソールの柔らかさもミッドソールが大きく関係しているので、パイソン、スクワマは非常に柔らかく、それ以外のシューズがそれらに続いて柔らかいです。
ダウントゥ形状の違い
紹介したシューズはどれもダウントゥですが、その形状はどれも微妙に違います。
まず、スポルティバ独自のダウントゥの形状を長き維持できるP3システムはパイソンだけ採用されていません。
また、フューチュラはノーエッジタイプというソールの角が滑らかに丸まっているソールを採用しており、他と比べると一目でわかります。
ソールの先端の形状もそれぞれで全く異なっていて、ソリューションコンプはつま先のソールが少し厚めで、ホールドを掻き込みやすいようにかぎ爪のようにとがっています。
他のシューズは、このかぎ爪状のつま先の形状は控えめで、フューチュラは全く全く別の形状をしています。
ターンイン形状の違い
裏から見ると良くわかりますが、ターンインの形状はどのシューズもそれほど強くありません。
ソリューションとソリューションコンプはそれほどターンインは強くありません。
パイソン、スクワマ、フューチュラはそれよりも若干ターンインが強いです。
それぞれシューズについて詳しくは以前の記事をご覧ください。