さて今回は、ジムや外岩で履いている人も多い
SCARPA instinct VS(スカルパインスティンクトVS)
のレビューです。
スカルパと言えばこれといっても過言ではないクライミングシューズですが、その実力はいかほどでしょうか。
材質
素材 | 合皮 |
重量 | 230グラム(40ハーフ) |
ソール | ビブラムXSエッジ |
実物を見た感想
触った瞬間分かります。
硬ったいやつやん
ソールもかなり硬いですが、アッパーの剛性もかなりのもの。
トゥラバーやヒールもしっかりしているので、立ち込む時や、シビアなヒールもフックでも、ヒールカップの形を保っていられそう。
靴の幅は広く、かかとは細い感じなので、日本人の足によく合いそうです。
ソールはビブラムXSエッジ
ソールはかなり硬めのビブラムXSエッジです。
硬いですが粘りはあるので、ジムでも十分使えますが、スラブや垂壁のボテには乗りづらいです。
傾斜壁も、新品ですとホールドを弾いてしまいうので、いつもよりも慎重なコントロールが要求されます。
しかし、なじんでくれば、その硬さと粘りでほとんどの課題を克服できます。
でもやっぱりスラブのボテは苦手。
外岩ではこの硬さがしっかりと岩の突起をつかんでくれるので、どちらかというとジムよりも外岩向けだと思います。
ダウントゥは強め
写真ではわかりづらいですが、実際に履いてみると靴が足のカーブに沿って湾曲し、強烈なダウントゥになります。
このことからもわかるように、スラブや垂壁で履くより、傾斜壁に向いている靴であることが分かります。
しかし、上でも説明した通り、なじんでソールがある程度柔らかくなるまではホールドを弾いてしまいます。なじむまでの我慢です。
ターンインはしていない
ターンインはしていません。
中指が長い人は丁度いいと思います。
私の場合は親指と中指が同じ長さなのですが、私でも気持ちよく履けました。
親指が長い人は靴が当たって痛いと思います。
ヒールカップは細い
ヒールカップは細く余ることはないです。
また、横から見るとほぼ直角なので、かかとが出っ張っている人には合わないと思います。
ヒールも硬いので、ヒールカップをつぶしてホールドに乗るよりも、しっかりフリクションを効かせてヒールフックをする必要があります。
適度な硬さとタイトなサイズで、私はとても使いやすいヒールだと思いました。
トゥラバーは面積も凹凸もしっかある
トゥラバの面積は足の甲全体をカバーしつつ、凹凸もあります。
しかし、やはりトゥラバーも硬いので、ここもなじませる必要があります。
総合評価
なじむまではソールが硬いのでホールドを弾いてしまい、ジムよりも外岩向けの靴だと感じました。
しかし、なじんでしまえば不利な要素はスラブのボテくらいで、ジムでも外岩でも活躍できると思います。
ジムですぐに活躍できる靴を求めるのならば他の靴に軍配が上がりそうですが、じっくりなじませたい方や、外岩で使いたい方は心強いアイテムになるでしょう。
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