スカルパの良クライミングシューズ、ドラゴは多くのクライマーに使われていて、プロも使う大人気のシューズでした。
昨年にはドラゴローボリュームの発売が開始されて、爆発的に売れている話題のクライミングシューズになっています。
ジムでも見かけることが多いのではないでしょうか。
今回はドラゴと、ドラゴローボリュームの違いをレビューします。
大きな違いはサイズ感
ローボリュームというだけあって、通常のドラゴよりもひとまわり小さく感じます。
より細く、より薄くなりアッパーがしっかり足にフィットするのがわかります。
足の甲が薄く、細い方は通常のドラゴを履くと、シューズの中に隙間がある感じがしてフィットしていないと思うでしょう。
ローボリュームはその欠点が改善されているので、ドラゴのこの点に不満があったクライマーにとって、このクライミングシューズはベストな選択になるかもしれません。
サイズ以外はどこが違うの?
ベルクロが短くなった
これは当然と言えば当然かもしれませんが、ベルクロの長さが短くなっています。
以前のドラゴはベルクロが長すぎてマジックテープが噛み合う位置からはみ出してしまうことが、人によってはあったようです。
ローボリュームはベルクロが短くなり、マジックテープがしっかり噛み合うようになりました。
ヒールカップの剛性が向上した
ヒールカップを覆うラバーが大きくなり、剛性が向上しました。
私個人的には、以前のドラゴのヒールには不満はありませんでしたが、さらに良くなった印象です。
逆に同じ点は?
ソールが同じ
ソールはドラゴもローボリュームも同じビブラムXSグリップ2です。
シャンク(ミッドソール)も同じようで、ほぼ同じ硬さとフリクション性能を有しています。
ソールの形は同じ
ソールの形はどちらも同じで、ダウントゥ、ターンインの形状は変わりません。
ドラゴが足に合わなかった方は、ローボリュームの方も合わないと感じると思います。
ドラゴとドラゴローボリュームを写真で比較
左の通常ドラゴの方は長く履いているので伸びているが、それでも右のドラゴローボリュームよりかなり大きいの事が分かります。
左の通常ドラゴは、ダウントゥが弱くなってしまっています。
靴の厚みはそれほどかわりないようです。
靴底から見ると、形は変わりないのが良くわかります。
通常ドラゴの方は、C4と書かれていますが、これはリソールしてstealthC4が貼られている為で、本来ドラゴのソールはビブラムです。
ヒールカップのラバーは形状が大きく異なります。
ドラゴローボリュームはより大きく、厚みが増したため剛性が向上しています。
ドラゴを履けるならどちらもOK
ドラゴを履きなれている方であれば、ローボリュームも問題なく履けると感じました。
ドラゴで不満があったアッパーの不安定さがボリュームを落とすことで解消され、特にトゥフックの性能が向上しています。
もともと隙が少なかったドラゴの弱点が克服されたため、どんな課題にも対応できるおススメのクライミングシューズとなりました。