クライミング(ボルダリング)をしている人の中には、ランニングをトレーニングに取り入れている人もいるかもしれません。
クライミングというと上半身がメインのトレーニングをしがちですが、ランニングはクライミングにとって良いトレーニングと言えるのでしょうか。
今回は、ランニングはクライミングにどのような影響を与えるのかを調べてみました。
ランニングで鍛えることのできる部位
ランニングで鍛えることのできる部位について調べてみると
下半身の筋肉(お尻・太もも・ふくらはぎ等)
腹筋・背筋
体幹
であることが分かりました。
私も毎日1時間くらいランニングしていた時期がありますが、太ももの筋肉がかなり付いたのを覚えています。
毎日1時間というのは結構大変ですが、1日おきに30分程度でも効果はあるようです。
鍛えることのできる部位のクライミングとの共通点
ランニングによって鍛えることのできる部位は
下半身の筋肉(お尻・太もも・ふくらはぎ等)
腹筋・背筋
体幹
です。
クライミングをしていて足の筋力不足を最も感じる時といえば、スラブなどで立ち込む課題を続けている時などに足が震えてくるときではないでしょうか。
それとも、乗り込んで片足で立ち上がる時でしょうか。
このどちらも下半身の筋肉を鍛えることで解消できます。
ランニングによって下半身の筋肉(お尻・太もも・ふくらはぎ等)を鍛えることは、クライミングにとって有効だといえるでしょう。
腹筋・背筋・体幹は説明不要なほどクライミングにとって重要な部位なので、やはりランニングによって鍛えられる部位はクライミングにも有効であると言えます。
ランニングは筋肥大しにくい
トレーニングの目的としては3種類あります。
持久力を上げる筋持久力
筋肉を大きくする筋肥大
瞬間的なパワーを引き出す筋力
この中の持久力を上げるトレーニングは長時間低負荷をかけるもので、持久力は上がりますが、筋肉はそれほど大きくなりません。
ランニングもこれに当てはまり、比較的ゆっくりとしてペースで長時間走るため筋肉はそれほど大きくなりません。
筋肉が大きくならないということは、体が重くならないということなので、この点はクライミングに向いていると言えるでしょう。
体重が絞れる
痩せるにはとりあえずランニングと考える人がいるほど、ランニングは痩せると認知されているようです。
よく知られているようにランニングは有酸素運動なので、取り込んだ酸素で体の糖質がエネルギーに変換されます。
そして、20分が経過したころになると今度は糖質の代わりに脂肪がエネルギーとして消費されるようになります。
これが、ランニングが脂肪燃焼に効果があるといわれる理由になっています。
クライミングは体重が軽い方が有利なので、ランニングによて体重をコントロールすることはメリットになりそうです。
やりすぎは筋肉が落ちる結果にも
上でも説明しましたが、ランニングのような有酸素運動は、体の糖質をエネルギーに変換し、20分が経過したころになると脂肪がエネルギーとして消費されるようになります。
ただし、あまりに激しいランニングの場合は、体の糖質を使いきると筋肉自体を分解してエネルギーに変えてしまうことになり、ここに食事制限などが加わると体のエネルギーが足りなくなり、逆に筋肉が落ちてしまうことになってしまいます。
フルマラソンを走る選手がとても痩せているのはこのためです。
フルマラソンの選手は大食いの人ばかりなのですが、それでもあれだけ痩せているのはランニングがエネルギーを大量に使うという証明にもなっています。
とはいえ、フルマラソンの選手は持久力に特化しているため、そのための筋肉はしっかりとついていますが、クライマーの場合は持久力だけではなくパワーを出すための筋力も必要なため、長時間のランニングは禁物です。
ランニングをしているクライマー
クライマーであれば知らない人はいないであろう野口啓代などは、トレーニングとして取り入れているようです。
また、トレーニングとえないまでもクライミング前のウォーミングアップとして30分程度ランニングをしているというトップクライマーも多くいます。
結論:ランニングはクライミングにも有効!ただしほどほどに
ランニングによって鍛えることのできる部位はクライミングにも共通していて、鍛え方も持久系のトレーニングなので、不必要に筋肉が重くなることもないので有効です。
ただし、長時間のランニングは筋肉を落としてしまうことにもなり、筋力も必要とするクライマーにとって逆効果となってしまうことにもなります。
ランニングの方法としては、トップクライマーが取り入れているように30分程度をクライミング前のウォームアップとして取り入れるのがよさそうです。