adidasFIVETEN ALEON(アディダスファイブテン アレオン)レビュー

今回はあのファイブテンの名靴ハイアングルの後継モデルが、アディダスファイブテンからアレオンに進化して戻ってきました。

赤と黒のツートンカラーがカッコイイです。

先日のボルダリングジャパンカップでも、3位になった野中生萌選手が使っていたので、性能の高さがうかがえるクライミングシューズです。

実際に使ってみて偏見などは抜きにして公平にレビューを書いてみました。

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材質

アッパーマイクロファイバー
ソール Stealth C4
重さ205g

実物を見た感想

それほど重くはないですが、全体的にとてもしっかりした造りになっていて、耐久性はとても高いです。

特にヒールカップはサイドのラバーと一体になっていて、足の後ろ半分が全てソールに覆われているので、剛性、フリクション共に優秀です。

やや幅広の作りなので、足幅が広い人に丁度良い靴になると思います。
逆に私は細いので、ジャストサイズを選ぶとシューズが足になじんだ時に少しだぶついてしまいます。

アッパーが柔らかめのなので足なじみが良く、伸びた時にタブつかないように小さめのサイズが良さそうです。

アディダスファイブテンアレオン
アディダスファイブテンアレオン左
アディダスファイブテンアレオン右

ソールは Stealth C4

ソールはファイブテンの代名詞ともいえるstealth C4です。

このソールはステルスシリーズの中では最も硬いですが、ステルスシリーズは粘りが良くフリクション性能が高いことで有名です。

また、シャンクがしっかりしているので、細かいホールドにもしっかり乗ることができ、どんなシチュエーションでもしっかりソールの形を保ってくれるので、履きなれれば非常に信頼できるクライミングシューズです。

クライミングシューズの中では硬めの部類なので、外岩にも十分使えるクライミングシューズです。

アレオンソール

強めのダウントゥ

若干幅広のシューズなので、足幅が細い人は小さめサイズにしないと、ダウントゥが弱く感じると思います。

ソールの形は平らではなく、足の形に合わせれ凹凸していて足の裏にフィットしている形状をしています。

ダウントゥの形状以外にも、ソールの凹凸のおかげで自然と足の指を下に向くのでよりダウントゥが強く感じられます。

少しターンイン

ターンインは中指と親指の中間が頂点に来るくらいで、親指が長くても、人差し指が長くても気持ちよく履くことができます。

緩いターンインに加えて、硬めのソールなので、インサイドもアウトサイドも違和感なく使う事ができます。

剛性のある細いヒールカップ

ヒールカップはとてもしっかりしていて、凹凸のパターンも付いているので、剛性、フリクション共にとても優秀です。

クライミングシューズの中で多いのが、ヒールカップ両脇のラバーが貼られていない箇所が弱く、ヒールカップがつぶれてしまうことがあります。

アレオンは、ヒールカップがくしゃっとつぶれることの無いよう、かかとの両サイドまですっぽりとラバーが貼ってあるのが良かったです。

また、日本人好みの細いヒールと、かかとが飛び出でていない感じがグッド。
大抵の人のかかとにはハマるんじゃないでしょうか。

今まで履いてきたクライミングシューズのなかでも1,2を争う程良いヒールです。

アレオンヒール左
アレオン右

トゥラバーはもう少し欲しい

トゥのラバーは親指の付け根をカバーする位です。

足首に近い方はメッシュとぺらぺらのラバーなので、がっつりトゥフックすると剛性は落ちるでしょう。

実際にトゥフックしてみましたが、ラバーがないメッシュのところでフックしてる感じです。

もう少し欲しかったでが、剛性を気にしなければちゃんとトゥフックは止まります。

アレオントゥーラバー

とにかく足入れがいい

書いた通り、とにかくいいです。
足首にあたる箇所がぐるっとメッシュでできていてまるで靴下を履くような感覚で足入れできます。

足入れした後も、くるぶし下までしっかりとメッシュが保護してくれるのでフィット感抜群。全然痛くないです。

この点はアレオン最大のポイントだと思います。
本当に素晴らしいと思いました。

クライミングシューズアレオン足入れ

ベルクロが素晴らしい

従来のベルクロは粘着力が弱く、劣化すると勝手に外れてしまいましたが、アレオンのベルクロは劣化しずらく、がっちりと足をホールドしてくれるので安心感があります。

総合評価

ハイアングルもよかったですが、このアレオンは更に高い次元でまとまったクライミングシューズだと感じました。

幅広なシューズのため、足幅が細い方にはサイズ選びを慎重にしなければなりませんが、幅広の足にならば最高にフィットすると思います。

欲を言えば、唯一トゥラバーがもう少しだけ欲しかったというのが正直なところですが、他の高い性能に比べれば大した短所ではありませんでした。

野中生萌選手も使用しているシューズなので、性能面の心配は全くないでしょう。