初心者にオススメのクライミングシューズ

ボルダリングを続けていると、レンタルシューズではなくてやっぱり自分のクライミングシューズが欲しくなります。

しかし、周りのクライマーはいろんなクライミングシューズを履いているし、ボルダリングは初心者だから選び方が分からないという方もいるかと思います。

今回は、初めてクライミングシューズを購入する初心者の方のために、選び方とオススメのシューズをご紹介したいと思います。

マイシューズを購入するメリット

レンタル用シューズを卒業するには、マイシューズを購入するメリットを知る必要があるでしょう。

メリットは

  • 自分の足になじんでフィットして脱げにくくなる
  • 衛生面が気にならない
  • レンタルシューズよりも性能が格段に良い
  • ボルダリングを続けるならば、コストパフォーマンスが良い

この4つ。

この中で初心者が気になるポイントは、やはり性能ではないでしょうか。

レンタル用シューズは、初めてボルダリングする不特定多数が着用するシューズであることが前提であるため、性能を犠牲にして非常に頑丈に作ってあります。

マイシューズとの最大の違いはソール(靴底)の性能で、レンタルシューズはカチカチでほとんどフリクション(グリップ)が無いのに対し、マイシューズはしなやかなソールでフリクションが非常に良く滑りにくいのが特徴です。

マイシューズを購入してしばらくは、その素晴らしさに気づかないかもしれませんが、それが足になじんできた頃にレンタルシューズを使ってみるとあまりの性能の違いに驚くことでしょう。

クライミングシューズのサイズ選び

クライミングシューズで最も大事なのは、何といってもサイズ選びで、熟練のクライマーもサイズを間違うことが多くあります。

何度かボルダリングをやったことがある方ならば分かると思いますが、クライミングシューズはつま先を小さいホールドに乗せる必要があるため、かなりきついサイズを選びます。

しかし、きつすぎると痛くてボルダリングどころではないし、大きいと性能を発揮できません。

初心者でありがちなのが、初めてのシューズなので張り切って小さすぎるサイズを購入してしまい、痛くてまともに履くことが出来ずにフリマアプリや知り合いに売却してしまう事です。

若しくは、ボルダリングジムで終始履き続けても痛さを感じない位のサイズ を購入してしまうパターン。

ずっと履いていても痛さを感じないのならば、そのクライミングシューズは大きすぎなので、性能を発揮できないでしょう。

購入する時はきちんと両足で履いてみて、無理なくつま先立ちができるか、15分程度履き続けられるかを目安にしましょう。

最近では、楽天やamazonでも未使用ならば交換ができるところがあるので、届いたらジムで使う前に自宅で必ず試し履きして、無理なく履くことが出来るか確かめましょう。

サイズ選びについては過去の記事で詳しく解説しています。

クライミングシューズの種類

初心者向けのクライミングシューズは、沢山発売されていますが、そのいずれもフラットタイプのソール(靴底)ターンインが緩いという特徴が共通しているます。

フラットタイプのソール

クライミングシューズは、

  • 傾斜壁が登りやすいようにソールがアーチ状になっているダウントゥ
  • 平らなフラット
  • ダウントゥとは逆向きに船底のように反ている船底型

の3種類があります。

この中で、ダウントゥは足が痛くなりやすく、船底型はジム向きではないため、履きやすくてジムでも使いやすいフラットタイプが初心者向けのシューズの特徴になっています。

クライミングシューズ右
アーチ状のダウントゥソール
浅草クライミングカガミサイド
フラットなソール

ターンインが緩い

ターンインとは、シューズのつま先の頂点が、内側に寄っている形状の事を指します。

トゥラバー比較
つま先の頂点の位置が異なる

上の写真の左のシューズはターンインが緩く、右はターンインがきついシューズです。

ターンインがきついと、親指に力が集中して繊細な足遣いができるようになる反面、つま先が細くなっているので痛みを感じることがあります。

ボルダリング初心者の内は、それほどシビアな足遣いを要求されないことから、痛みを感じることの少ない非ターンインのタイプが初心者向けのシューズに多いです。

クライミングシューズの詳しい選び方はこちらの記事を参考にしてみてください。

初心者にオススメのクライミングシューズ

スカルパ オリジン

  • ソールがフラット
  • かかとが広い
  • ターンインが緩い

のでとにかく履きやすく、足にストレスを感じにくいので、最初の1足にはとても良いシューズです。

2本のベルクロ(マジックテープ)が足にガッチリフィットしてぬげにくく、 何よりコストパフォーマンスがダントツに良いのもオススメするポイントです。

ボルダリングジムで使用しているクライマーを沢山見かけます。

サイズを間違えない限り後悔することはないでしょう。

ファイブテン ローグ

最近はいろいろなモデルが登場していますが、少し前まではエントリーシューズと言えばこのファイブテン ローグと言われるほどのベストセラーのシューズです。

現在は生産されていませんが、それでも未だに通販では購入することが出来ます。

このシューズの優れている点は、ファイブテン独自のソール「stealth」

クライミングシューズには硬さとフリクションのバランスが非常に重要なのですが、この点は「stealth」は全メーカートップレベルです。

同メーカーの最上級モデルにも使用されているソールを搭載しているので性能は間違いありません。

生地も柔らかく履きやすいですが、先に紹介したオリジンよりも若干お高めです。

最後に

初心者用のクライミングシューズは他にも

  • スポルティバ パイソン
  • レッドチリ デュランゴ

等がありますが、価格や性能面、入手のしやすさで、先に紹介したシューズに軍配が上がると判断しました。

行きつけのボルダリングジムでこれ以外のシューズが販売していることもあるので、こちらの記事とジムのスタッフの意見を参考にして購入するのが良いでしょう。