クライミングの正しいアイシングの方法

皆さんはクライミング後の体のケアはしていますか?

クライミングに限らずスポーツの後は、筋線維が損傷し、放っておくと損傷していない周囲の筋線維まで損傷して回復が遅くなってしまいます。

そこでアイシングの出番です。
アイシングは、この2次的な筋線維の損傷を抑制し、損傷した筋線維の回復を早める効果があります。

次回トレーニング時のパフォーマンスに大きな違いがでるので、ぜひ実践してみてください。

アイシングをすると回復が早くなる理由

アイシングをすると回復が早くなるというのは、上で説明した通りです。

ではその理由はなんでしょうか。

トレーニングをして筋肉に負荷がかかると、筋肉に微細な損傷が起きます。

そして、損傷した細胞から体液が流れ出して周囲の毛細血管を圧迫し、無傷の細胞への酸素供給を断ってしまい、その無傷の細胞まで破壊してしまいます。

アイシングは、患部を冷却することで、損傷した細胞から体液が流出するのを防ぎ、無傷の細胞が破壊されるのを防ぐ効果があります。

結果、トレーニングによって損傷した筋肉の再生が早くなります。

これがアイシングをすると回復が早くなる理由です。

アイシングの正しい方法

氷のうや、アイシングスプレーで患部を冷却するのでは、アイシングの十分な効果は見込めません。

正しい方法は以下の通りです。

  1. 運動後30分以内
  2. 肘まで氷水に漬ける
  3. 腕の位置は心臓よりも高い位置で
  4. 水温は0度氷水
  5. 時間は20分

これが具体的方法で、バケツや洗面器に氷水を入れてアイシングするのがお勧めです。

0度の水に20分手を入れておくのはなかなかつらいので、手を出し入れしながら少しずつ慣れていきましょう。

これだけやれば十分な効果を得ることが出来ます。

アイシングの後はウォーミング

アイシングの後は暖めます。

ウオーミングをすることによって、滞った血流の流れをスムーズにして老廃物の排出を促すことが出来ます。

方法は普通にお風呂に入れば十分です。

風呂に入れないときは40度くらいのぬるま湯で20分ほど暖めてください。

さらにこの後ストレッチをすれば完璧です。

最後に

体のケアはトップアスリートほど入念に時間をかけて行っています。

クライミングは週1回で現状維持、週2回以上で上達が見込める等とよく言われますが、ケアを何もしなければ、疲労はたまる一方でいつかケガをしてしまいます。

指の怪我は治りにくく、治療している間はクライミングをすることが出来ません。
治療に費やす時間を考えると、ケガしないようにケアをきちんとした方がいいのは明白です。

もし、あなたが今よりも強くなりたいのなら、アイシングは必ず実施すべきボディケアなので是非実施してみてください。