ボディケアとトレーニングに特化した参考書「クライマーズコンディショニングブック」

ボルダリングについて出版されている本では、ムーブやフォームなどテクニックに関することが書かれているものが多いですが、今回紹介する「クライマーズコンディショニングブック」は、クライマーの怪我やボディケア、トレーニングに特化したものです。

かなり専門的な内容で、しっかり読み込まないと理解しがたい内容ですが、軽視されがちな体のケアが、いかに重要かを認識させられるようなものになっていますので、ここでご紹介します。

クライマーズコンディショニングブックとは

およそ15年前に出版された「クライマーズボディ」という本をご存知の方も多いかもしれません。

クライマーズボディには。筋肉や骨の構造や、力を発揮するメカニズム、クライマーの体に起こりうる障害などがかなり詳細に記載されていて、まだクライミングが日本で一般的ではなかった頃に作成されました。

現在は、15年前に比べて、ユースクライマーの増加や、課題の性格も大きく異なり、トレーニング方法も日々進化しています。

今回紹介する本は、15年前に出版されたクライマーズボディの内容を、現在のクライミングシーンに合わせて加筆、修整されたもので、現在のクライマーに起こりうる障害の数々が網羅されています。

記載されている内容

トレーニングも聞きなれない用語が出てきたり、怪我も部位ごとに分けられ詳細に解説してあり、平山ユージと小山田大のインタビューも興味深いです。

目次を見ただけでも、それぞれの項目が細かく解説されているのかが分かると思います。

クライマーズコンディショニングブック目次
クライマーズコンディショニングブック目次
クライマーズコンディショニングブック目次
クライマーズコンディショニングブック目次

クライマーならば是非読んでおきたい

内容の半分はイラストで、もう半分は解説です。

きちんと読み込めばイラストも付いているので分かりやすいですが、活字が苦手な人には読むのに労力を必要とするかもしれません。

しかし、プロクライマーや指導者にも勧められているものなので参考になる事間違いなしです。

クライミングは生涯を通して趣味として続ける事が出来るので、長く楽しむためにもこのような本を1冊くらいは持っていても良いのではないでしょうか。