ボルダリングで指が痛いと感じたら

ボルダリングで指を痛めてしまったら、どうしたらよいのか分からない人も多いと思います。

怪我には2種類あって、

急性的な怪我
慢性的な怪我

があります。

急性的な怪我とは、ねん挫や骨折など、いつ怪我したのかが明確に分かるもので、慢性的な怪我とは、いつの間にか痛くなっているものです。

今回は、急性的な怪我のケアの方法についてです。

痛めた指をかばいながら登るのか、休息するのがいいのか、治療法は?
等々、周りのクライマーの方に聞くのもいいかもしれませんが、それが正しい情報とは限りません。

そこで、指を痛めた時の正しい対処法について解説します。

指を痛めたら真っ先にすべきこと

指を痛めたら

すぐにクライミングを中止して冷やす事を最優先

してください。

痛めた直後は興奮状態であまり痛みがないかもしれませんが、そのままクライミングを続けると実は骨にヒビが入っていいたりする場合もあり、怪我が重症化してしまうこともあります。

また、怪我した後も破壊された組織から体液が漏れ出てきて周囲の毛細血管を圧迫して血流が悪くなり、健康な細胞への血流が滞り健康な細胞までもダメージを受けてしまいます。

冷やす事で、破壊された細胞から体液が漏れ出るのを防ぐことが出来るので、健康な細胞を保護することに繋がり怪我の回復が早くなります。

ボルダリングしてもいいか

私も経験がありますが、痛めた指にテーピングをしてかばいながらクライミングをしている人もいるかと思いますが、怪我をしたらボルダリングは控えましょう

せっかく上達したのに、登れないと弱くなると考えてどうしてもボルダリングしたくなる気持ちはわかります。

しかし、指を痛めているのに登ってしまうと、治りが遅くなり本格的にトレーニングを再開できるのが遅くなるばかりか、異常な治り方をして身体機能に障害が出てしまうこともあります。

数日~数週間の我慢ができず、数カ月後悔することにもなりかねないため、しっかり休息をとってきちんと完治させる方が上達の近道になります。

病院には必ず行く

病院には必ず行ってください。

その理由は

どこを痛めているかはっきりさせる
重症化させない

ことにあります。

どこをどのように怪我しているのかはっきりさせることで、その後の治療方針が分かり、重症化を防ぐことが出来ます。

あまり痛くないと思っていても実は骨にヒビが入っていたとしたら、怪我した部位を使ってしまい悪化してしまうかもしれません。

ボルダリングフォーム

病院に行った後は

実は病院に行っても、結局湿布を渡されて安静にする他ありませんが、どこをどう痛めているかを知ることに大きな意味があります。

骨に異常があるなら安静にするしかありませんが、筋肉や腱を痛めた場合は整体という治療法があります。

整体に行くことで、痛みの原因を除去したり、正常に治るように手助けしてくれます。

ボルダリングやスポーツ専門の整体もあるので、調べてみると良いでしょう。

再び指を痛めないようにするには

指を痛めた原因

指を痛める原因として多いのが、

  1. かかりの良いポケットを保持していて負荷が急激にかかった時
  2. ピンチを保持していて急激に負荷がかかった時
  3. カチ持ちを頻繁にしていた時

が挙げられます。

①は足が滑って指に急激に負荷がかかったり、かかりが良いからといって力を抜いた時になりやすいです。

②のピンチも①と同じです。

③のカチ持ちは指に最も負担がかかる保持の仕方です。
カチ持ちはいざという時だけにして、出来ればオープンハンドで持つようにしましょう。

いずれも、力を不用意に抜いてしまったり、無理をしてしまうことが原因なので、クライミング中はできるだけ気を抜かず、体と相談しながら無理をするようにしてください。

指を開く筋肉を鍛える

指を握り込む筋肉と対になる筋肉の事を拮抗筋と呼びます。

指を開く筋肉である拮抗筋を鍛えることは、怪我の防止に繋がるばかりか、保持力のアップに繋がります

とても簡単なトレーニングで電車に乗りながら、テレビを見ながらでもできるので、是非やってみてください。

指を開く筋肉を鍛える

片方の指は開く、もう片方の指はそれを抑える簡単なトレーニングです。

指を痛めていてもできること

指を痛めていてもできるトレーニングはできます。

ボルダリングジムでもスラブ等、手を使わずにバランス感覚を使うクライミングはできるかもしれません。

体幹トレーニングやストレッチも指を痛めていてもできるので、トレーニング方法については以下の記事で解説しています。