「マッスルメモリー」とは、ブランクがあっても昔トレーニングで得た筋肉のはたらきを細胞が覚えていることです。
ブランクがあってもトレーニングを再開すると、比較的すぐに昔の筋肉量に戻すことができた経験がある方もいるのではないでしょうか。
その昔の状態を取り戻すためには、どの程度の期間が必要なのでしょうか。
マッスルメモリーとは?
過去の筋トレの成果を短期間で取り戻す
トレーニングで鍛えた筋肉が、ブランクが空いて衰えたとしても、再びトレーニングを再開することで、短期間で過去と同じ状態若しくはそれ以上の状態にすることが出来る状態を「マッスルメモリー」と呼びます。
過去のトレーニング内容は身体が覚えている
これまで数年間ブランクが空いてしまうと、また同じ期間を使わなければ以前の状態に戻らないとされていました。
ですが最近の研究では、過去に行ったトレーニングの内容はしっかりと身体が覚えていて、数年間かけて鍛えた筋肉も数ヶ月のトレーニングで再度その状態が戻ると立証されています。
マッスルメモリーのメカニズム
遺伝子がその状態を覚えている
マッスルメモリーが起きるメカニズムは、筋肉細胞が持つ「核」がメモリーの役割をして、トレーニング時の外からの刺激を覚えているから。
刺激を受けた情報を核が筋肉を合成する情報を管理していて、その情報を元に筋肉を増強しています。
この一連の流れを体が覚えているため筋肉の合成が早く行われます。
マッスルメモリーを定着させるのに必要な期間
まだはっきりとした研究結果が突き止められていないようですが、平均的な期間としては約一年といわれています。
身体は筋肉だけでなく、皮膚や内臓を含め新陳代謝を図り、細胞の入れ替えを行っています。トレーニングやダイエットなどの成果が細胞の入れ替わりとして身に付きはじめるのが3~4ヶ月の期間。
マッスルメモリーとして遺伝子レベルで覚えるには、同様の期間は必要だと考えます。
マッスルメモリーの有効期間
マッスルメモリーの有効期限は、生涯ずっとと考えていいと考えて良さそうです。
10代の頃にトレーニングした身体は40代・50代になっても少々の時間はかかるとはいえ、同じ筋肉量や同じ体質になることは可能とされています。
しかし、60代の方が1年以上行い70代で再開するとなると、やはり年齢的な物もあり難しいところではあるようです。
若いうちに身体として身に付けたものは、遺伝子としてしっかりと身に付いています。再度しっかりと身体を動かせる環境にあれば、同じ効果が期待できるのは間違いないでしょう。
マッスルメモリーが身につくようにトレーニングを続ける
トレーニングにブランクがあっても、遺伝子がこれまでの筋肉のはたらきを覚えていてくれるなんてなんだか嬉しいですね。
即効性があるものではないので、久しぶりにトレーニングを再開した場合は効果が得られると信じて、諦めずに続けていくことをおすすめします。