クライミングを始めたばかり方でも、7級や6級なら特にトレーニングをしたり、何も考えなくてもできてしまうことが多いです。
しかし、5級からはホールドが遠くなったり、持ちにくくなったりして苦戦することが多くなり、上級者にコツを教わったりしても、簡単そう説明されてされて、自分との違いが分からず全く参考にならないという事はよくあります。
そんな初心者の方のために、上達のするためのコツを写真を交えて分かりやすく解説します。
ホールドの踏み方
ホールドの踏む位置
ホールドはつま先で踏むようにします。
初心者でありがちなのが、土踏まずや、親指の付け根辺りでホールドに乗ることです。この踏み方は
- つま先立ちができないので、次のホールドを取りに行く時に距離が遠く感じる。
- シューズがしっかりホールドに密着しないのですべりやす滑りやすくなる。
- 体の向きを左右に変えることが出来なくなるので、動きにくくなる。
このようなデメリットがあります。
足の踏み方は、普段あまり気にしないかもしれませんが、これらの注意点を意識して、試しに土踏まずや親指の付け根でホールドに乗ってみてください。
上記の注意点がどういうことなのか分かると思います。
ホールドを踏む方向
ホールドは真上から踏むのではなく、手前から奥に向かってホールドを壁に押し付けるように踏むようにしましょう。
こうすることで、ホールドを壁に押し付ける方向に強く踏むことが出来るので、滑らずに安定して足を置くことが出来ます。
コツは腕を曲げずに伸ばして、体を壁から離すことです。
力がホールドの面に沿っているので滑りやすい
腕が曲がっていて体が壁に近づいている
ホールドを押す方向に力がかかっている
腕が伸びて体が壁から離れている
重心は落として足の位置を下げる
初心者でやりがちなのが、足の位置を上げすぎてしまうことです。
こうなると重心が上がり、腕を曲げるという余計な力を使ってしまい、充分な力でホールドを足で踏むこともできなくなるので、足も滑りやすくなってしまいます。
楽な体勢で登るコツは、足の位置を下げて重心を落とし、腕を伸ばしてホールドを持つこと。
例えば、鉄棒にぶら下がる時に腕を曲げると辛いのと同じように、ボルダリングでも腕を曲げて常に体を引き付けて登ると辛いです。
腕は伸ばしが方が余計な力を使わずに済むうえ、足でホールドをしっかり踏むことが出来ます。
そして、ホールドを持つ手にも力を込めやすくなるので、より強くホールディングできます。
次のホールドを取りに行く時は助走をつける
ゆっくりと力だけで次のホールドを取りに行くよりかは、一度腕を伸ばして足を曲げ、タメを作ってから勢いをつけると、より遠くのホールドを楽に取りに行くことが出来ます。
とにかく登る回数を増やす
いろいろなコツを説明してきましたが、結局は練習量がモノを言います。
練習することで、コツだけでなく体力や、保持力も自然と身に付きます。
そして、これらのコツを知らなくても、練習しているうち自然と覚えるものなので、今説明したことは少しでも早く初心者を卒業するためのコツだと思いましょう。
私はこれらのコツは一切知らず、初心者の頃に自分の登り方や他の上級者の登りを研究して、今回説明してきたようなコツに気が付きました。
初心者卒業の一番の近道は
とにかく登る事
これに勝るものはありません。