クライミングは指に最も負担がかかるスポーツですが、指のケアをきちんとしていない方も沢山いるのも現実です。
強いクライマーであればあるほど体のケアはきちんと行っているもので、プロクライマーであれば必ず行っています。
一度故障してしまうと、復帰までが大変なのでふだんから指のケアは怠らないようにしましょう。
今回は、クライミングの前後に簡単にできる指のストレッチ方法について解説します。
指ストレッチの重要性
特にカチホールドは指にかかる負担が大きく、ケアをしないままでいると痛みを伴うことがあります。
この痛みは、指の筋が炎症を起こして発生するもので、クライミングをして体が温まると引くものの、決して炎症が引いたわけではありません。
このような場合、クライミング後に必ず痛みが再発します。
そして、このサイクルが続くと指の稼働域が狭くなり、指が正しい動きができなくなってしまい、結果怪我の原因となってしまいます。
指のストレッチをすると指の稼働域が大きくなり、ケガの防止になるばかりか、力を入れやすくなり結果、保持力も向上します。
プロのクライマーは練習と同じ位の時間をかけて、体のケアをしているので、これを見た方は是非実践してみてください。
ここではクライミングの前後に簡単にできて効果の高い、指のケア方法を説明します。
指のストレッチ方法
手を開いて、指をもう片方の手で握る。
手を開いた手をゆっくりグーパーする。
10回くらい。
握られた指の付け根と、前腕が引っ張られるような感じで。
痛気持ちい位の強さで。
他の指も同じ様にストレッチする。
このまま全ての指をストレッチしましょう。
指関節のストレッチ
親指の第一関節を、人差し指に押し付けて固定する。
もう片方の手で親指をつまみ、第一関節を左右にゆっくり10秒位揺らす。
本来左右には動かない部位なので、強くしないように気を付けましょう。
骨が鳴ったりすることがありますが、心配ありません。気になる方は力を少し弱めましょう。
他の指も同じ様に第一関節を左右にゆっくり10秒位揺らす。
以上です。とても簡単ですが、非常に効果があります。
ひとつ目に紹介したのは、
指の付け根
指から前腕にかけての筋
に効果があります。
これらの部位は、ケアを怠ると次第にこわばり可動域が狭くなる部位です。
そして、2つ目に説明したのは
指の第一関節
のストレッチでした。
この部位は主にカチ持ちしたときに大きな負担がかかる部位で、ケアを怠ると骨が変形し曲がりずらくなってしまいます。
ストレッチはクライミングの前とアイシングの後にやるようにしてください。
クライミングの後はアイシングからストレッチ
クライミング後、アイシングの前にストレッチを実施すると、クライミングによって破壊された細胞から染み出た体液が、ストレッチによって更に他の細胞を破壊してしまうことになります。
アイシングはその体液の発生を食い止める効果があるので、必ずアイシングの後に実施するようにしましょう。
アイシングについてはこちらをご覧ください。
冒頭でも言いましたが、ケアは練習よりも大切です。
プロクライマーは必ずやっています。
ケガをしてしまうとその間、クライミングができなくなり、結果下手になってしまうので、適切なケアをしてケガをしないようにしましょう。